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それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

上野の山で新国立競技場のことを考えた

東京オリンピックのメイン会場の設計をめぐり、建物が巨大すぎて周辺の歴史的景観を破壊するとの反対意見が主に日本を代表する名だたる建築家から起こっている。

これに対しこの設計コンペで一等賞になったザハ・ハディド氏からはそれはコンペで勝てなかった日本の建築家の嫉妬だと反論している。(少しはあるでしょう、笑)

建築の専門家ではないので設計案の評価はできないが、ガンダムチックな奇抜なデザイン以上にもっと驚くのはその建設費だ。

当初1,400億円の予算だったのが、その後の試算で3,000億円になった、さすが倍はひどすぎると思ったのだろう、修正案で2,000億くらいに落ち着くとのこと。(落ち着いてないと思うけど!)

金額が大きすぎて適正かどうかもよくわからないのだが、常識的に考えて予算の倍になるならその時点で失格になるように思うのだが?

 

先日上野の東京国立博物館で様々な名品を鑑賞しあらためて日本文化のすばらしさ感じた。

日本は観光立国を目指し、クールジャパンなんて政府もぶち上げてアニメなどの日本文化(?)を海外に売り込む作戦らしいが、短絡的であまり感心しない。

新国立競技場もオリンピックのみならずおもてなしの心をもった国際的なスポーツ・イベント施設にするとのふれこみだ。

だがそんなことより、上野にある博物館や美術館、音楽ホールおよび一帯の景観を整備・充実させるほうが観光立国を目指すにはより効果的だ。

一過性のイベントより、観光のメインの集客装置は歴史的町並みや優れた自然風景に並んで魅力ある文化芸術施設だ。世界1、2の観光都市、ロンドン、パリにはいずれも素晴らしい美術館や博物館や音楽・演劇の施設がある。

商業主義的なオリンピックに浮かれ欲をはせているのだろうが、もっと冷静に長期的な都市作りを考えてもらいたい。

過去のオリンピックのどのメインスタジアム建設費よりはるかに大きい新国立競技場の建設費はすくなくとも当初予算内にし、上野のお山を世界的な文化芸術ゾーンとして整備するようにもっと知恵とお金を使って欲しい。そのポテンシャルは十分あると思う。