それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

「網走番外地」はよくできたアクション映画だった

昨晩、キャンネルをひねると(そんなテレビ今時ないか)モノクロ映画が流れていた。

なんだろうと観てみると・・若き日の健さんだ、映画「網走番外地」だった。

健さんが野太い声で唄うテーマ曲は聴いたことあったが、映画は観たことなかった。なんとなく古臭い任侠映画かなと思っていたが、全然違ってた。

死んでもらいます!」と人を斬り服役中の主人公が刑務所内で反目していた囚人と手錠につながれたまま脱獄に巻き込まれる、中々おもしろいシュチエーション設定のアクション映画だ。

刑務所の中庭で看守の捨てたタバコを転んだふりをして拾い、隠れて喫いつくすシーンなどディテールもなかなか。囚人のなかにホモっぽいのがいて寒さを紛らわすため主人公と抱き合うシーンなど笑わせる部分もあり飽きさせない展開。

二人を追ったトロッコからライフルをぶっぱなす、若き日の丹波哲郎がかなりイケメンでかっこいい。(主人公の保護司役でいい人役)

広大な北海道の白い雪原で繰り広げられる脱獄劇はなかなか見ごたえがあった。

最終的に囚人同士に芽生える友情(ともに母を強く慕う気持ちに共感する)がメインテーマかな。

 

当時2本立て映画時代のサブ扱いの方で予算上モノクロにされたらしいが、大ヒットしその後シリーズ化されたとのこと。

若き日の素を感じさ生き生きした高倉健がよかった。