新緑の大山詣り
休日に丹沢の大山に登った。
古くから霊山として信仰され、江戸時代には「大山詣り」として花のお江戸からの一大行楽地として人気を集めたとのこと。江戸からは2、3泊コース、さらには茅ヶ崎、鎌倉へと寄って4、6泊の定番観光コースだったらしい。
落語にも「大山詣り」の噺がある。大山講(大山詣りのための参拝グループ)のメンバーに大酒飲みがいて、イロイロやらかしてくれるお話・・・いつの世も同じだ。
参道にはいくつも宿坊があり、タイムスリップしたような雰囲気がある。
これまたレトロでかわいいケーブルで山の中腹まで行ける。
立派な下社にお参りをし、名水の湧き水を水筒にいれたら、すぐ脇の登山口へ。
山頂まではそう距離ではないが、そこそこの勾配がありしばらく登ると汗がにじんできた。あめふり山との異名をもつ大山は曇りで、富士の眺望はなかった。
山頂には簡素な上社が鎮座する。芸事や商売、賭け事にもご利益があるそうだ(そりゃ人気でるよな)
あまり愛想のない主人がやってる売店が一軒あり、ビールを一缶調達。持参したバーナーでお湯を沸かしてトムヤムクンヌードルをいただいた。
新緑のなかに可憐に咲く山桜と鮮明な色の山ツツジを愛でながら、整備された登山道を下った。途中2重滝とゆう縦に2本の滝があり、涼やかな風が吹いていた。
山を降りるとまだ午後2時前だったので、茶店で一献。名水で知られる大山名物の豆腐料理をつまみに日本酒を2本ほどいただいた。窓の外のモミジがゆれていた。
都心からのアクセスもよく、人気なのがうなずける「大山詣り」でした。