それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

日本茶に痺れる

事務所の近くにおいしい日本茶が飲める店があり、ランチもだしているのでちょくちょく通っている。

店主によると日本茶は産地より作り手だそうだ。日本酒作りのようなものか。

店には作り手が丁寧に作った少量生産のお茶が20種近くおいてあるが、僕のNO1は「秋津島」とゆう銘柄。もう一つ「青い鳥」とゆうのも人気があり、華やかで飲んだ瞬間に嬉しくなるようなお茶だが、「秋津島」はまったく違う。

口に含んだときは渋めで地味な味わいだが、その後の薫りの余韻がすばらしい。鼻腔から脳髄に抜けるような薫りが長く続く。しばし無言で何も考えられない感じになる。瞑想をしてシーンと静かになる状態にも似ている。

名前もいい。「秋津島」は「古事記」に出てくる大和=日本国のことだそうだ。

梅雨の長雨を見ながらしばし何も考えずお茶をいただこう。

ここで一句「五月雨や たれがのこり香 秋津島

品もいいが値段もいい、たまに味わうのがまた良いか。