田中みんさんのこと
実写版「流浪人剣心」を観るとこの人がでていた。
「龍馬伝」に出演した時に強烈な印象を受けた俳優(だと思っていた)さんで、
顔はどっかで見覚えがあったので舞台系の古い俳優さんなのかと思っていたが、改めて調べると舞踏の人とのこと。そうか、立ち姿だけで何か感じるもんね。
YouTubeでいくつかダンスとインタビューを観た。
ダンスはさすがにインパクト十分でインタビューも興味深い内容が多かった。自分の頭で考え、心で感じてズーッと生きてきた人だなあと思った。(だいたい普通の人は大人になると自分オリジナルを無くしていくからね)
インタビューでは、
「舞踏は原初的な本能にもとづくもので、元々人に見せるためにあるのではなく、ましてやお金をもらうために踊るのものでもないのだから、仕事じゃなくても誰かに見らてなくても、自分は自分のために踊る」
「世界には分類分け(=言葉にするとかレッテルを張る)できないものがあり、それを無理やり分類分けしない方がいいんじゃないかと思う。」等々。
また現在山梨の寒村で農業をしているのは、農業が多くの日本人が永らく継続してきたことなのでそれを自分(彼は東京生まれ)でやり日本人を体感(季節感などの感性を含め)したいからだそうだ。
実践の人なのだ。「体は頭より自分を知っている」と舞踏の塾生には教えているそうだ。
俳優として世に出たのが映画「たそがれ清兵衛」(キャスティングした山田洋次さんがさすが!)
と遅咲きなので、この先の出演作は見逃したくない。