それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

ソウルをあとにする

ソウル観光3日目の晩御飯は、タッカンマリとゆう鶏の鍋料理にした。

鳥一羽を丸ごと鍋に入れネギやジャガイモ、ナツメグなどと煮たシンプルな料理だ。

4時過ぎに明洞の裏通りにある庶民的な店に入ると客もまだまばらだった。ひとりで一羽はいささか多いが、まあ残してもいいかと注文した。2人前で2千円だった。

鍋がドンと置かれガスコンロに火がつけられた。炊きあがるまで時間があるので、ビールの次にマッッコリを頼み、無料で出てくる突き出しをつまみながら炊けるのを待った。

お店のイモ(おばさん)がもう食べられるとゆうので、まづはスープを味見した。鳥のスープは普通にうまかった。失敗しようがない料理じゃないだろうかと思う。ホクホクの鶏肉もうまかったが、さすがに少し残した。最後に締めのうどんはどうかと聞かれたが辞退した。

店を出るとまだ夕方5時過ぎだったが外はすっかり暗くなっていた。喧騒の街明洞をぶらりして、隣の駅の近くにあるホテルまで歩いた。

ホテルのフロントで明日の朝モーニングコールをよろしくと韓国語で頼むと、何時にしますか?と英語で聞いてきた。6時で頼むつもりだったが韓国語の数字は1から3までしか知らなかったので、ホッとした。なかな気の利くホテルマンだ!

風呂に入った後酒でも買おうかとコンビニに向かうと、店脇の細い路地に人々が吸い込まれるように歩いていた。何があるのかとついて行ってみると、細い道沿いにびっしりと小さな飲屋が並んでいた。

店頭で焼き物をしていたり魚が入った水槽を並べている店もあった。店では勤め帰りらしき男性連れ達が飲んでいた。お腹はいっぱいだったが、風情のある飲屋街で一杯やりたくなった。

店頭で優しそうなおばさんがチジミを焼いている店があり立ち止まって見ているとニコニコしてくれたので、その店に入ることにした。ひとのよさそうな店主に刺身を勧められたが、隣の席の山盛りの刺身を見て、ビールとチジミを注文した。ネギチジミは普通に美味しかった。マッコリをゆっくり飲んで最終日の夜を味わった。

翌朝6時半にホテルをチェックアウト、タクシーを拾ってソウル駅へ。ソウル駅からは直通の空港線でノンストップで仁川空港に着いた。時間は45分で料金は700円くらいだったかな、成田エクスプレスに比べると断然安い。

帰りの飛行便は成田行きだった。航空4社の共同運行便には日本人は少なく乗車客は多国籍だった。仁川も成田もハブ空港としての需要が大きいのだろう。

久しぶりのソウル観光は期待以上に楽しめた。ソウルは以前より綺麗で快適になったが、人々は相変わらず日本より少し元気がいい。東京からわずか2時間半の距離ではあるが外国は外国なので、外へ出た解放感と適度な緊張も味わえる。

まだまだ見たいものもあるのでまた近いうちに来たいと思う。