JAZZタクシー
昨夜個人タクシーに乗る機会があり、数年前のことを思い出した。
夜の表参道で個人タクシーに乗り込むと、車中とは思えない素晴らしい音響で音楽が流れていた。曲は「ラプソディ・イン・ブルー」だったと思う。
思わず「いい音ですね〜」とタクシードライバーに声をかけた。
「わかりますか・・」と柔和な感じでヒゲをたくわえた初老の運転手さんからひとしきり話を聞いた。
車のトランクに真空管アンプを搭載しており、オーディオ機器には100万円以上かかっているとのこと。趣味で好きなジャズ系の音楽をかけていたら、海外のミュージシャンに口コミで評判になって「ジャズタクシー」と呼ばれているそうだ。予約で成田からの送迎もちょくちょくあるらしい。
このジャズタクシーは、1000曲以上ある音楽を流しながら夜のレインボーブリッジや東京タワーをめぐる「ジャズクルージング」ってのをやっていて、予約でシャンパンなども用意しているそうだ。中にはクルージング途中にプロポーズした人も結構いるとのことだった。(成功率100%と言っていた)
そんな洒落たデートもいいかと思ったが、残念ながらこれは実現していない。
どうしているかなあ、とネット検索したら、3年前にリタイアされたようだ。
お疲れ様でした、ご自宅でゆっくりジャズをお楽しみください、真空管アンプで。