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それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

オーストラリアで咲く桜

今年も桜が開花した。

自宅の近くに桜の名所で賑わう哲学堂公園があり、まだ咲き始めだが休日の今日はお花見の人もチラホラいるようだ。

桜を横目に、江古田までワインを買いに行った。

江古田にあるアサヒヤワインセラーはこの辺ではワイン好きにちょっと知られた酒屋さんで、僕なんかにちょうど手頃なコスパのいいワインから、通も唸らせる高級ワインまでカクカク取り揃えてある。

そこで今日は興味深い話が聞けた。

お店のカウンターに和風な感じの桜のラベルのワインがまとめて何本か陳列してあった。オーストラリアのワインだった。ご店主に聞くとこの桜ラベルにはゆわれがあって、ワインの醸造所のあるニューサウスウェールズ州カウラ地区に第二次大戦中に日本人捕虜の収容所があり、日本人捕虜約1000名が脱走を企てそのうち200名余が死亡したと言う事件があったそうだ。(オーストラリアの人も数名死亡)

収容所側には問題がなくむしろ十分な処遇だったが「生きて虜囚の辱めを受けず」との無責任な戦時教育を受けた日本兵が自決同然で脱走を企てた事件だったようだ。

この事件で亡くなった日本兵を弔うため、現地の日本人墓地周辺に2000本の桜が植樹されたとのこと。この歴史的出来事にちなみ、日本に輸出するワインには桜のラベルが貼られているそうだ。

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飲むとシラー種のワインのにしてはやわらかい感じで、桜ラベルにふさわしい味わいだった。

オーストラリアは南半球なのでこの時期桜は咲いてないが、遠く離れた異国の桜の木のしたで眠ってる若者たちもいる。ワインセラーで思わずそんな話を聞いた日曜の午後だった。