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それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

合唱と蟬しぐれ

朝軽く瞑想をする。ホントは15分くらいはやりたいと思いつつ、雑念が多いぼくは5分くらいで止めることが多い。

今朝は蝉の大合唱が耳に入ってきた。夏も終盤に差し掛かり、蝉もラストスパートだ。

やかましいほどの音量だがいつの間にか聞き入ってしまう。夏とともに逝く蝉の必死さが伝わってくるからかなぁ・・などと考えていて、「そうかあれはそうだったのか!」と思った。

瞑想をしてるとそんなことがたまにある。

 

先週、高校の同級生が入っている合唱団の発表会に行ってきた。アマチュアの合唱団だが歴史のある区の合唱団だ。指揮者はバリバリのプロで、ソリストもかなりのレベルのプロがゲスト参加していた。

団のセンター付近に立った彼女の表情からいつにない感じを受けた。これまでも発表会は何回か聞かせてもらっているが、平素はマイペースな彼女もさすがに緊張した面持ちでいつも舞台に立っていたように思う。が、今回は何か強い意気込みのようなものを醸し出していた。

そのせいかいつものは3回以上は寝落ちしそうになるクラシック系の演奏会で1回しかそうならなかった。

発表会が終わり、同級生での飲み会の席で彼女から合唱団での苦労話も聞いた。なんでもそうだが組織でそれなりのポジションになるとなったで何かと軋轢があるものだ。利害関係のなさそうなアマチュアの趣味の集まりでも人間関係は大変らしい。

舞台の上と同じくその日の彼女はいつもより綺麗に見えた。

ダイエット?いい化粧品?はたまた恋でも・・などと杯を重ねながらぼんやり考えつつ楽しく宴会は終了した。

 

今朝一心に鳴く蝉の声を聞き彼女が綺麗に見えたのは、きっとこの合唱の発表会に注いだ努力や懸命な心情がぼくにも伝わってきたからだと思った。

「君は蝉だったんだね」とは言えないので、このことは彼女には黙っておこう。