ステッキをもった歌姫
生きているといろんな人と出会うが、先日は心に残る人に会った。
仕事の関係の打ち合わせで、ハッとするような美人が来社した。プロのソプラノ歌手だ。彼女は杖をついてひとりでやってきた。まだ若い方なので、怪我でもされたのかと思ったら、昨年急病にかかり7か月の入院リハビリを経て2か月前に退院したばかりだそうだ。
もちろん病気のくわしいことなど聞けないが、杖なしで歩けるようになるのだろうかと、心の中で心配した。
あとで知ったが文科省派遣の留学でヨーロッパにも学んでいる人で、帰国後、オペラなど活躍の場をひろげてきた人だった。それが突然の急病となるとかなり落ち込んだことは容易に想像できる。
しかし、彼女からまったく暗い感じはうけず、とても丁寧で明るい印象だった。
それも無理してる感じはなく、本来そんなひとなんだろうと思える芯のある明るさだった。
もうすぐ300名位入る会場でコンサートの予定(主演)があるそうだ。
おそらくサポートする音楽仲間や熱心なファンもいるのだろう。
こうゆう人は神さまもちゃんと見ていると思いたい。
ただご活躍を祈る!