それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

東中野の夜ごはん

昨夜はバレエの発表会が終わったMさんの乾杯会で、東中野のビストロに行った。

JR総武線東中野駅は昔から地味な駅だが、駅周辺には割と飲み屋は多い。

その店は商店街でなく、住宅街へ向かう暗い道沿いにあった。

「ここはもとは中華屋さんだったんですけど、味はいいが店が汚く、客はもっぱら出前を頼んでたそうです」と笑えない話を一人で切り盛りする女性シェフに聞いた。

その後ろ髪を束ねたそのシェフも地味目で、東中野っぽいな、と変に感心した。

レバーペースト、鶏の煮凝り、ハチノスのトマト煮等々。メインは子羊ちゃん。

料理の味はしっかりしていた。時間をかけて丁寧に作っているのが分かった。主役のMさんが白ワインがいいというので、シェフおすすめの白のビオワイン。確かにふくよかでうまかった。ワインを空けて、ひさしぶりにグラッパを飲んだ。イタリア産でなくあえてフランス産をおいてるところが、フレンチ店のこだわりだなと思う。

お互い近所の居酒屋の常連のMさんはその居酒屋でも指折りの酒豪だ。いつもこちらが先にできあがってしまう。当然のごとく2軒目へハシゴ、蕎麦系居酒屋で日本酒をぐびぐび。バレエの打ち上げということでワインで乾杯したが、最後はやはり居酒屋に落ち着いた。

都心には近いがローカル色のつよい東中野の地味だがつくろいだ晩御飯だった。