多和田葉子さんの「容疑者の夜行列車」という本を音読で読みはじめた。
多和田さんは日本生まれだが現在はドイツ在住で、ドイツ語と日本語の両方で執筆活動をしているそうだ。僕と同年生まれで大学も同じなので、その昔キャンパスですれ違ったことがあるかもしれない。
音読ってやってみると黙読だとすっとばしてしまうような慣れない
言い回しや漢字が頭に入るような気がする。あまり使わない筋肉を使うような新鮮な感覚がある。
意図的に物語の主人公を「あなたは...」という二人称を使う書き方も面白い。
今日は土曜日のだれもいないオフィスで、誰にも気兼ねせずに音読をした。