それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

今朝は涼しく夏も峠を越したかと思い、外へ出るとツクツクボウシの鳴くのを聞いた。

蝉は暑いさなかに声を限りに鳴く。(実際は羽をこするのだけど)

もう少し涼しくなってから鳴いてもでいいんじゃないかと思っていたが、蝉はお熱いのがお好きなようで三十度くらいは適温らしい。

 

蝉と言えば、数年間地下で過ごしたのち地上に出てきて一週間くらいで死んでしまうのでかわいそうだなんて考えたりするけど、これも彼らのサバイバル術なんだろう。

考えてみたら外敵の少ない土の中で成長し、娑婆に出てわずかの間に繁殖をして老後を憂うことなくあっさりと一生を終えるのは結構合理的なのかもしれない・・

 

蝉が鳴く目的は伴侶を求めてのことと聞く。すると夏も終わりに近づいてなお鳴き止まなぬ蝉はまだ求愛を受け入れられてないとゆうことだ。

そう思うと「もうすこしだ、頑張れよ」と声をかけたくなる。

「執念の声 振り絞る 法師蝉」これは他人の句だがなかなかいい。

 

日中はまだまだ暑い、懸命に鳴く蝉の声ももうしばらく聴けそうだ。