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それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

花散らしの雨に

今日は寒が戻り、朝から冷たい花散らしの雨がふってる。

 

雨にうたれる木々をみて、西行法師のことが頭に浮かんだ。

・願わくば 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ

と詠み、そのとおりに釈迦の入滅の日に亡くなったとゆう人だ。

西行は武士としては各の高い家に生まれた。また文武両道にもすぐれ、北面の武士として皇居の警護(精鋭部隊、平清盛と同僚)についたが、若くして出家し、のちに歌人として名声を得た。出家の原因は、友人の死とも失恋ともいわれるが、いずれにせよ多感な若者だったんだろう。

今でいえば、将来を嘱望された検察庁のエリート官僚が若くして退職し、僧侶となり後に芥川賞をとったような人物か。(カッコイイ!)

 

西行の桜の歌ではこの歌に一番惹かれる。

・春風の 花を散らすと 見る夢は 覚めてもても胸の さわぐなりけり

なんだかこっちまで胸がざわついてくるような感じがする。

よっぽど桜が好きだったんだ。でもこんなロマンチックな人じゃやっぱり、政治的な立場にある武士としてはやっていけなかったんだろう、とも思う。

 

そういえば名作といわれる辻邦生の「西行花伝」を買ったなり読んでなかった。

この季節に読んでみようか。