それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

2017-01-01から1年間の記事一覧

妄想人生

ランチでいつもの店に入った。わりと大きめの店でこれまで座ったことのない席にすわった。目の前に壁に何かのサインがあった。トイレのマークだった。 そこのトイレは何度も使っているのにこのサインに今まで気が付かなかったのだ。 人は案外、目の前のもの…

人参に思う

ランチの付け合わせに人参のソテーがあった。 どこか土の香りを感じる人参を口に頬張り、そういえば人参の花ってどんなだっけ? と思った。 確か大根の花ってのは白だったと思うけど、人参の花は記憶になかった。 オレンジ色?まあそれはないか。 続いての疑…

ラグビー早慶戦2017

11月23日ラグビー早慶戦はなぜか勤労感謝の日に例年行われる。 この頃ちょうど絵画館通りの銀杏並木が紅葉(黄色だが)し、夕暮れ迫る試合後にここを歩くと年の瀬に向かう季節をヒシと感じる。 今年も昨年に続き最後まで接戦だった。今年の慶應はかなり強く…

人生最初の関門

朝の公園で、小学校低学年くらいの男の子とその子のおじいちゃんらしき男性が鉄棒をやっていた。男の子が逆上がりをできるように練習してるようだった。 僕にも覚えがある、コツを覚えるとなんでもないのだが、最初は少してこづった。すぐできた子もいて、す…

ルオーの顔の絵

汐留にあるパナソニックミュージアムに出かけた。 フランスの画家ルオーの収集で知られる美術館だが、今回の企画は、「ルーオーとカンディンスキー」あまり類似性の感じられない両人だが、世代も近く同時代の美術界においてそれなりの交流や影響があったそう…

源氏物語を読んでみた

田辺聖子版の「源氏物語」を読んだ。現代語訳はたくさん出ているが、やはり女性が書いたものがいいと思ったし、全5巻と手軽だったせいもある。 田辺氏の柔らかな意訳が上手なせいかスイスイ読めた。六条御息所が葵の上に取り付くくだりなどはドキドキしなが…

自転車とバナナ

最近試していることが二つある。 週一回の自転車通勤と、バナナを平日一本食べること。 家からオフィスまで10キロメートル、自転車で時間にして30分弱。疲労を感じるちょっと前くらいのちょうど良い感じの運動だ。 今は、通勤経路を探るのが面白い。車と…

ゆきさんのこと

今はもうなくなってしまったが表参道にハナエモリビルがあり、その地下にさなざまな骨董屋が居並ぶアンティークマーケットがあった。 その店の一つが「ゆきむら」だった。10年ほど前上品なたたづまいの店に引き込まれるように入ると、細身の女主人・村上ゆ…

気になる女

中野始発のバスに乗り後方の席に座ると、ほどなく女が乗って来た。 別にバスに女が乗るのは空から雨が降るのと同じくらい珍しいことではないが、わざわざブログに書くのはそれなりに印象的だったからだ。 女は中年どまんなか(四十半ばくらい)で顔は夏木マ…

富士吉田火祭りロードレース

富士山の麓、最近では「吉田うどん」でも有名になった富士吉田市でのハーフマラソン大会に参加した。 夏のレースは昨夏、清里で行われたハーフマラソンに参加して暑さと高低差にノックアウトされ、「夏はマラソンなんて走るもんじゃないな〜」と思っていたの…

夏の夜の折尾堀川

久住山を登り、その後博多での打ち上げが終わり、JR博多から帰途についたが、もちょっと飲むかと折尾駅下車で2次会へ。 北九州市の西の端にある折尾は高校時代通ったところで、風情のあった木造駅舎は今建て替え中だった。列車を運行しながらの建て替え工事…

尾瀬ぶらり遊歩

4度目の尾瀬だった。 だいたい旅は最初におとづれた時のことが印象深いものだが、尾瀬も会津高原駅から入るルートで秋の燧ケ岳を登った最初の時のことが印象深い。 今回は初めて一人歩きの尾瀬だ。 関越の沼田インターから40分程走り、ケーブル斜張の美しい…

夏が来れば思い出す・・

友人から尾瀬の草紅葉を見たいと言われ計画中だ。 広大な湿原の草木が枯れ、一面茶褐色になる光景はなかなかの絶景だ。僕は20年くらい前の10月初旬にその燃えるような光景に思わず見とれたことがある。 尾瀬にはこれまで山登りで3度行ったことがある。…

断捨離後の増やさないルール

断捨離決行中だ。 ぼくは持ち物では本と服飾品が多い。 本はひと月に10冊近く購入するが、2度読むもことはほとんどないので2、3ヶ月に一度まとめて捨てている。以前はBOOK OFFの買取に持ち込んだこともあるが、重いわりにいくらにもならないので、その…

せっかちな僕が心がけてること

僕はせっかちな方だ。 テレビのチャンネルはすぐ変えちゃうし(チャンネル回すは死語ですね) 歩くものもさっさと歩くので、若い頃はデートであれっと振り向くと女の子が50メートルくらい後ろにいて焦ったこともあった・・ 当然のごとく食べるのも早いんだ…

教育的指導をしたいおまわりさん

原宿の路上に二人の若い警官がいた。 らしくないなかなかイケてる半袖の制服を着ていたが、ピストルを所持していたのでポリスマンに間違いなかろう。 服は別にいいのだが、問題は二人とも揃って明らかにデブだったことだ。 「あれじゃ俺でも逃げられるよ」と…

赤羽は今日も熱かった

赤羽にあるステキな絵本の店「青猫書房」のサロンで休日に友人の催し物があり、出かけた。 30度を超え夏日となったこの日、心洗われる朗読と音楽のサロンコンサートのあとは、さらに命の洗濯に向かった。 赤羽は東京の城北地区の端っこ(荒川の向こう岸は…

ビバ青梅線

JR青梅線は立川駅から奥多摩駅を結ぶローカル線だ。 途中から単線になるなど、東京都には思えないのんびりした路線で、 この間乗ったさいには、なんと鹿が車両に衝突した影響で遅れが出ていた!(残念ながらその電車に乗ってなかったが・・) 僕は奥多摩の山…

会田誠はおもろい

現代アートで奈良美智が好きだと言うと、共感してくれる人は多いだろう。(実際ぼくは以前から彼の展覧会には結構通ってる) だが会田誠を好きだ(正確に言うと「おもろい」だけど)と言うのは、相手によっては憚られる。特に気に入った女のこにはやっぱり言…

浅草アミューズメントパーク

昨日久しぶりに浅草に行った。 飲み助の友人と前回の赤羽に続いて居酒屋探訪だ。 開店まで間があったので浅草寺にお参りに行った。寺には桜の花がよく似合う。 それにしても浅草は外国人観光客だらけになっていて、少し驚いた。 雷門から仲見世を通り浅草寺…

ランニングシーズン終了

26日の埼玉県の上里ハーフマラソンで僕の今シーズンのランニングシーズンは終わった。埼玉県の北の端で荒川の土手に咲く菜の花がきれいだったけど、春の雨が冷たく体は消耗した。ゴール後、会場でふるまわれた名物のなめこ汁が体にしみた。 今シーズン、参…

スコセッシ vs 狐狸庵先生

映画「沈黙」を観た。 監督のスコセッシは僕の観た映画のベストテンに入る「レイジング・ブル」など生々しい暴力描写で有名な監督だ。 原作は遠藤周作のキリスト教信仰を主題とする小説で、あのスコセッシ監督が30年近く前から映画化を構想していたと聞き…

それは禁句でしょ

街のそこここに春の息吹を感じる3月の昼、ランチでいつもの店に。 少量生産の選りすぐりの日本茶の飲める店だ。 週替わりランチの親子丼、これははずれのないメニューだ。 サービスで大棟(おうれん)と言うめずらしい品種のお茶を一杯だしてくれた。 茶畑の…

カバと思えば

僕は生来温厚なので、滅多なことでは怒らないが、人間が過剰な東京では、電車の中や路上の人混みで無神経な輩に出くわすことも多く、ムカつくこともたまにある。 ちょっと前までは大きな声を出し小競り合いになる様な無様なこともあった。そんなことをしても…

ステッキをもった歌姫

生きているといろんな人と出会うが、先日は心に残る人に会った。 仕事の関係の打ち合わせで、ハッとするような美人が来社した。プロのソプラノ歌手だ。彼女は杖をついてひとりでやってきた。まだ若い方なので、怪我でもされたのかと思ったら、昨年急病にかか…

舞台「走る」を観て

池袋のサンシャイン劇場で、倉本總脚本の作品を観劇した。 若い役者が舞台を駆け巡る、といってもただ走り回るのではなく、いかにも走っているように見せるその場走りを繰り返しながら・・これはずっとジャンプしてるようなもので、体の消耗は相当激しい。そ…

京都途中下車

年末に北九州に帰省するのに早割り航空券がとれなかったので、ひさしぶりに新幹線で帰ることにした。ではと思いつき、京都で途中下車した。 京都で学生生活を過ごした知人から「年末の京都も年の瀬の風情があっていいですよ」と聞いたことがあったし、ちょっ…