旅の記憶
そういえば 以前は一人で旅行に行くときはあまり写真を撮らなかった。
20年ほど前にインドネシアのバリ島に一人で10日ほど滞在したことがあるが そのときはカメラ自体持っていかなかった。
なので写真はないが その旅の記憶はかなり鮮明なイメージで脳裏に浮かびあがる。
鳥たちの鳴き声とともに始まる海岸線の木立の上から空を赤く染めあげる朝焼け
南国の陽光をうけゆらめく棚田
緑深いウブドにある自邸兼私設美術館で出会った老画家(アントニオ・ブランコ)が 銀座の画廊で個展を開いたときの写真集をみせてくれたほの暗い展示室・・
最近の旅行では便利なデジカメを携帯し手軽に写真を撮るようになった。
でもホントは構図がどうかなんて考えるより一息ついてゆったりと眺め
心に刻む旅のほうが心に残るのかもしれない。
次の旅行はカメラを置いて出かけようか