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それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

喫茶店に男ふたり

旧友との飲み会の予定があり、埼玉の奥の方からくるやつが1時間ほど早く着くとゆうので赤坂見附の駅で待ち合わせをした。高校時代からの友人だが最近では年に一度会うかどうかぐらいの間柄だ。

スタバのような気軽な店が見当たらず、古めかしい名前の店を見つけ入ることにした。地下へ降りる瀟洒な階段を下りるとシックな内装のいい雰囲気の喫茶店だった。

20席くらいの広さの店にカウンターに一名、テーブル席に男女一組の先客がいた。

ゆったりした席に座ると、白いワイシャツ姿の初老のマスターがメニューと水を運んできた。

メニューを開くとコーヒー1杯1,500円!(しかも一番安いブレンドで)

いい歳した男二人がメニューをみてすごすご帰るわけにはいかず、ストロングブレンドを注文した。

常連らしきカウンターの男はマスターと映画を話をしていた。「ゴジラ」についてのわりとマニアックな話題だった。

若い大柄の女性と60がらみで紺のスーツを着たちょっとガラの悪い男が、なにやらあらしい話を交わしていた。

やれやれ赤坂っぽいな、と思いつつ苦いコーヒーをすすった。

友人とは高校時代家が近く、夜中に原付バイクで彼の家(離れに住んでいたので夜でも行きやすかった)にたまにもぐりこんでいたとを思い出した。彼の好きなクラシックの曲を聴かされ、タバコをふかして1時間かそこいら特別な話もなく時間をつぶして「じゃあ」と言って家に帰っていたんだと思う。

この日も昔と同じく、脈絡もなくとりとめのない話を交わし時間をつぶした。

若い頃は友人や彼女と茶店に入るのがなんとなくそれが青春な感じがしていたが、最近では一人で暇つぶしにはいくけど、プライベートにだれかとの際にはお酒を飲みながらが多い、じゃないと間がもたない気もするし・・

久しぶりに男同士で1時間近く静かな喫茶店に居たが、さして窮屈な思いもせず時間が過ぎていくのは、まだこいつと以前とさほど変わらない友達の関係が続いているからだろうと思った。

 喫茶店を出て、飲み屋に野郎4人で集まりお互い無遠慮にさんざん言いたいことを言い合い、あっとゆう間に4時間が経った。

「じゃあ」といって赤坂からそれぞれの帰路についた。初夏の小雨が気持ちいい夜だった。