それも愛

性懲りもない日々をつらつらと

京都は今日もはんなりしていた

「春の選抜高校野球」を観戦後、京都に一泊した。

せっかく大阪まで来たのなら、好きな京都に寄らないわけにはいかないからだ。

 

阪急電車梅田駅のプラットホームはヨーロッパの駅を彷彿とさせる風情がよろしい。特急で小一時間、京都が近づくにつれ気分も上がってくる。

京都は以前にも増して外国からの観光客が増えていて、ここ数年ホテルの建設ラッシュが続いている。今回の宿も昨年11月オープンのホテルだ。僕のなじみにしている料理屋さんにも近い。その店は六角通り高倉にある親子でやっているこじんまりとした店だ。俳優の橋爪功に似た親父さんと京都の歴史通の息子さんの小さな言い争いを聞くのも毎回楽しみにしている。(店のあるビルのオーナーらしくまあ生粋の京都人だろう)

今回は「蕪蒸し」や「若竹煮」などの季節ものを京都らしいやさしい味付けで美味しくいただいた。

 

今回のお目当は細見美術館琳派伊藤若冲のコレクションで有名だが、今の展示は江戸琳派が中心。江戸琳派では僕は酒井抱一が一番有名だが、今回の展示では鈴木其一の作品が印象に残った。彼の代表的な作品は観たことあったけど、今回展示の小品が現代的で個性があってあらためていいなと思った。

 

京都で行く場所が一つだけだとしたら僕は「鴨川」を選ぶ。三条河原町から出町柳までの鴨川沿いの風景が僕には一番京都を感じる景色だ。

細見美術館真如堂から鴨川沿い出町柳駅で下車。新芽の眩しい柳並木を眺めつつ賀茂大橋を渡り出町商店街に向かった。目的は鯖寿司で有名な食堂だ。土曜の昼過ぎだったので、やはりお客さんが結構並んでいた。ここは観光客はそんなに来ないエリアだけどこの店には地元の人も並ぶようだ。残念だが、帰りの新幹線の時間もあるので、ここは諦めて京都市役所方面にある蕎麦屋に向かった。ご夫婦と息子さんでやってるこの店も僕は気に入っている。

出汁巻、天ぷらと珍しいホタルイカのお蕎麦をいただいた。もちろん日本酒も。

 

バタバタとした一泊の京都だったが、やっぱり寄ってよかった。

京都の春は期待に違わずはんなりしていた。

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